向翔一郎(ALSOK)

向翔一郎(ALSOK) MUKAI Shoichiro

MUKAI Shoichiro
25歳 1996/2/10
WR:12位 組み手:左組み
得意技:左背負投、左小内刈
使用技:左背負投(韓国背負い)、左一本背負投、左内巻込、左袖釣込腰、右袖釣込腰、巴投、左内股、左大外刈、帯取返、左小外掛、左出足払、肩車、左外巻込、左足車、右内股(やぐら投げ)、裏投

2019年東京世界選手権銀メダリスト。担ぎ技をベースに腰技、足技、捨身技、寝技となんでもこなすトータルファイター。得意技は左背負投。予備動作少なく低く沈み込み、一気に担ぎ上げるモダンな技法だ。組み手争いを縫って片袖から仕掛ける左小内刈も得意、刈り足を深く絡めて体を浴びせ、掛け倒す。かつては担ぎ技モードと密着モードを半々に使い分けている印象だったが、担ぎ技の練度が増すにしたがって「密着」の割合は減少。一方で担ぎ技モードのほうは左一本背負投や左右の袖釣込腰など少しづつバリエーションを増やしている。生来器用で、技を見て「あ、出来そう」と思って真似出来なかったことはほとんどないとのこと。発言にも「何かを起こしてくれそう」と感じさせる意外性があり、向を括るには柔道スタイルではなくこういった感覚的資質、「漂う意外性」といったラベルのほうが適切かと思われる。五輪が1年延期になったことで出世期の勢いは減じてしまった感があるが、本人が「自分は本番に強い」と語るとおり、話しぶりや表情からは良い意味での開き直りが感じられる。何か起こしてくれそうな予感十分だ。

おもな戦績

2019年 東京世界選手権 2位
2018年 グランドスラム大阪 優勝
2018年 グランドスラム・パリ 優勝

最近の成績

2021年4月 アジア・オセアニア選手権 2位
2021年4月 グランドスラム・アンタルヤ 2回戦敗退
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 2回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

MUKAI Shoichiro
23歳 1996/2/10
WR:17位
組み手:左組み
得意技:左背負投、帯取返
使用技:左一本背負投、左内巻込、左内股、左大外刈、左出足払、肩車、左外巻込

担ぎ技をベースに腰技、足技、捨身技、寝技となんでもこなすトータルファイター。2018年2月のグランドスラム・パリで優勝を飾りブレイクを果たすと、11月のグランドスラム大阪、今年4月の全日本選抜体重別選手権と代表選考の重要大会2つを制して初の世界選手権個人代表の座を射止めた。得意技は低く沈み込んで一気に担ぎ上げる左背負投。基本的なスタイルはこの技を中心とした担ぎ技系のそれだが、クロスグリップで背中深くを持っての帯取返も用いるなど、2つの異なる柔道スタイルを使い分ける。柔道の強さはもちろんだが、勝負度胸のよさと「何かを起こしてくれそう」と感じさせる意外性でこれまでに度々実力を超えた活躍を見せている。技術的には前述の通り担ぎ系ベースで密着も得意なトータルファイターということになるわけだが、この選手に貼るラベルとしてはこちらの「意外性のある勝負師」属性のほうが評として的確かと思われる。一度勢いに乗れば手が付けられない強さを発揮する一方で、その勝負度胸のよさゆえに自ら抱き勝負を挑んでの自爆も多く、自分自身の手綱を握り続けられるか、アクセルを踏むべき勝負どころをしっかり見極められるかがポイントだ。結果を残している大会では実は自分を抑えて、見た目一種「つまらない」手堅い試合で勝ち上がっていることが多い。手堅さと大胆さ、2つのモードの使い分けが上位進出の鍵。

おもな戦績

2019年 グランプリ・ブダペスト 2位
2018年 グランドスラム大阪 優勝
2018年 グランドスラム・パリ 優勝

最近の成績

2019年7月 グランプリ・ブダペスト 2位
2019年5月 グランドスラム・バクー 2回戦敗退
2019年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝

更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)

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