髙市未来(コマツ)
TAKAICHI Miku
階級:63kg級 WR:8位
30歳 1994/4/7
組み手:左組み
得意技:左小外刈、左内股、左大内刈、寝技
使用技:左大外刈、支釣込足(釣り手側)、左払腰、隅落
寝技得意技術:「脚三角」、「腹包み」、「ローリング」、「ボーアンドアローチョーク」、「腰絞め」
旧姓は田代。2022年に髙市賢悟と結婚して登録名も変更した。
世界選手権2大会連続の銀メダリスト(2018年、2019年)。まさかの2回戦敗退に終わった東京五輪後、左膝前十字靭帯を断裂するなど怪我にも見舞われて長期離脱を余儀なくされたが、2022年10月の講道館杯を制して復活。再び階級の上位に返り咲いた。
属性は足技系。足技がその柔道の生命線であり、軸となるのは引っ掛けて追い込む左小外刈。実際の試合では同じく得意としている左内股やケンケンで追い込む左大内刈での勝利が多いが、組み手や試合展開、技に入るための作りなど、あらゆる場面でこの左小外刈が起点となっている。
寝技の練度も非常に高く、大きな得点源。「脚三角」に「腹包み」、「ローリング」など、様々な技術を使いこなす。手札の多さに加え、基本の動作の精度自体が高いため、相手が耐えても様々に形を展開しながら決め切ってしまう。立技から移行しての絞技も得意としており、伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」や「腰絞め」による勝利も多い。
長期の離脱を経て、以前よりも試合中の我慢が利くようになった印象。かつては自分の得意な技術を順に繰り出すオートマティズム柔道の印象が強かったが、復帰後は相手の繰り出す手札を読んでそのルートを塞ぎ、自らの有利な状況を作って仕留める、ベテランらしい柔道を行うようになった。間違いなく今が最も強い、全盛期だ。
弱点は、不利な形を受け入れがちなこと。対応力、そして体の力があるゆえなのだが、不利な組み手になってもそのまま戦い、あるいは待ち、不要な一発を食らってしまうことがある。失点の場面はほとんどがこの形からのもの。いかに自身の組み手の優位を維持して戦えるかが、処理の鍵となるはずだ。
東京五輪金メダリストのクラリス・アグベニュー(フランス)とはライバルであると同時に友人。過去の戦績は2勝10敗であり、直近の対戦となった2023年のワールドマスターズでは、試合時間9分を超える熱戦の末、横四方固「一本」で勝利した。
おもな戦績
世界選手権 2位2回(2018年、2019年)
世界選手権 3位2回(2014年、2015年)
ワールドマスターズ 優勝4回(2015年〜2017年、2022年)
最近の成績
2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 3位
2023年12月 グランドスラム東京 優勝
2023年9月 杭州アジア競技大会 優勝
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/3637
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/56672/Miku_Takaichi/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
TAKAICHI Miku
29歳 1994/4/7
WR:13位 組み手:左組み
得意技:左小外刈、左内股、左大内刈
使用技:左大外刈、左払腰
旧姓は田代。2022年に髙市賢悟と結婚して登録名も変更した。
世界選手権2大会連続の銀メダリスト(2018年、2019年)。まさかの2回戦敗退に終わった東京五輪後、左膝前十字靭帯を断裂するなど怪我にも見舞われて長期離脱を余儀なくされたが、昨年10月の講道館杯を制して復活。さらに12月のグランドスラム東京とワールドマスターズでも優勝を飾り、3連勝で五輪代表争いの最前線に返り咲いた。
足技がその柔道の生命線であり、軸となるのは引っ掛けて追い込む左小外刈。実際の試合では同じく得意としている左内股やケンケンで追い込む左大内刈での勝利が多いが、組み手や試合展開、技に入るための作りなどあらゆる場面でこの左小外刈が起点となっている。立技から移行しての寝技も得意としており、伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」による勝利も多い。
以前と比べて試合中の我慢が利くようになった印象。かつては自分の得意な技術を順に繰り出すオートマティズム柔道の印象が強かったが、復帰後はこれが一変。相手の繰り出す手札を読んでそのルートを塞ぎ、自らの有利な状況を作って仕留める、ベテランらしい柔道を繰り広げている。思考量の増加が匂う。29歳となったが、間違いなく今が一番強い。全盛期である。
東京五輪金メダリストのクラリス・アグベニュー(フランス)とはライバルであると同時に友人でもある。過去の戦績は1勝10敗で2017年ワールドマスターズ・サンクトペテルブルクで勝利して以降は4連敗中。ただし試合内容は毎回接戦であり、2019年東京世界選手権ではGS延長戦7分に及ぶ大熱戦を繰り広げた。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 2位
2018年 バクー世界選手権 2位
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 優勝 ※アグベニューに勝利
最近の成績
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 優勝
2022年12月 グランドスラム東京 優勝
2022年10月 講道館杯体重別選手権 優勝
更新日:2023年4月29日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
東京2020オリンピックでの記事
TASHIRO Miku
27歳 1994/4/7
WR:3位 組み手:左組み
得意技:左小外刈、左内股、左大内刈
使用技:左大外刈、左払腰
世界選手権2大会連続の銀メダリスト(2018年、2019年)。足技がその柔道の生命線であり、軸となるのは得意技の引っ掛けて追い込む左小外刈。実際の試合では同じく得意としている左内股やケンケンで追い込む左大内刈での勝利が多いが、組み手や試合展開、技に入るための作りなどあらゆる場面でこの左小外刈が起点となっている。立技から移行しての寝技も得意としており、伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」による勝利も多い。階級の絶対王者のクラリス・アグベニュー(フランス)とはライバルであり友人。過去の戦績は1勝10敗で2017年ワールドマスターズ・サンクトペテルブルクで勝利して以降は4連敗中。ただし試合内容は毎回接戦であり、2019年東京世界選手権ではGS延長戦7分に及ぶ大熱戦を繰り広げた。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 2位
2018年 バクー世界選手権 2位
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 優勝 ※アグべに勝利
最近の成績
2021年3月 グランドスラム・タシケント 優勝
2020年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
2019年 ワールドマスターズ青島 3位
更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部
東京世界柔道選手権2019での記事
TASHIRO Miku
25歳 1994/4/7
WR:3位
組み手:左組み
得意技:左小外刈、左内股、左大内刈
使用技:左大外刈、左払腰
2018年バクー世界選手権銀メダリスト。2017年のワールドマスターズにおいて階級の絶対王者クラリス・アグベニュー(フランス)に勝利、同選手が2010年から続けていた対日本勢の連勝を15で止めた。足技がその柔道の生命線、軸となるのが得意技の引っ掛けて追い込む左小外刈。実際の試合では同じく得意としている左内股やケンケンで追い込む左大内刈での勝利が多いが、組み手や試合展開、技に入るための作りなどあらゆる場面でこの左小外刈が起点となっている。立技から移行しての寝技も得意としており、伏せ際の「ボーアンドアローチョーク」による勝利も多い。
おもな戦績
2018年 バクー世界選手権 2位
2017年 ワールドマスターズ・サンクトペテルブルク 優勝
2015年 アスタナ世界選手権 3位
最近の成績
2019年5月 グランドスラム・バクー 優勝
2019年4月 全日本選抜体重別選手権 優勝
2019年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
更新日:8月24日(東京世界柔道選手権2019特集)