アキル・ジャコヴァ(コソボ)
GJAKOVA Akil
階級:73kg級 WR:17位
28歳 1996/1/4
組み手:右組み
得意技:膝車(釣り手側)、支釣込足(釣り手側)、浮技、横掛、右内股
使用技:右内股巻込、右払腰、右払巻込、右大外刈、右大外落(一本大外)、右袖釣込腰、左出足払、隅返、引込返、隅落、浮落、寝技
寝技得意技術:「横三角」
2021年ヨーロッパ選手権王者。東京五輪でも7位に入賞している。2023年から新設されたヨーロッパオープン選手権では、パリ五輪の本命と目されるヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)とマヌエル・ロンバルド(イタリア)を立て続けに破り、初代王座を獲得した。東京五輪57kg級金メダリストのノラ・ジャコヴァ(コソボ)は姉。
階級屈指のパワーファイターであり、属性は足技系。袖と奥襟を持つオーソドックスな組み手で相手を圧殺し、前に出ながら投げを狙う。
得意技は、釣り手で上腕を抱えるように持って仕掛ける、釣り手方向への膝車。体を捨てながら放つことが多く、怪力と遠心力の掛け算が生み出す破壊力はかなりのもの。足の掛かる位置や相手の飛び方によって、技名は支釣込足、浮技、横掛と技名は変化する。かつてはこの技一本槍の印象が強かったが、2020年のコロナ禍による大会休止期間を経て、跳ね上げの強烈な右内股を習得。現在は膝車と並ぶ軸となっている。
右払腰や両袖の右袖釣込腰、右大外刈などパワー系の技術はひととおり用いることができ、右大外刈はノーマルな形のほか、組み際の奇襲技として「一本大外」や、釣り手のみで片襟や片袖を掴んで仕掛ける形も使用する。このタイプの例に漏れず、隅落、浮落、引込返など、圧殺から相手の技を抱き止めての返し技も備えている。
寝技も水準以上の練度があり、相手を潰して「横三角」から抑え込む形を得意としている。
おもな戦績
2021年 東京五輪 7位
2021年 ヨーロッパ選手権 優勝
2023年 ヨーロッパオープン選手権 優勝
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年4月 ヨーロッパ選手権 予選ラウンド敗退
2024年3月 グランプリ・アッパーオーストリア 予選ラウンド敗退
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/7826
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/89913/Akil_Gjakova/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
GJAKOVA Akil
27歳 1996/1/4
WR:53位 組み手:右組み
得意技:膝車(釣り手側)、支釣込足(釣り手側)、浮技、横掛、右内股
使用技:右払腰、右払巻込、右大外刈、右大外落(一本大外)、右袖釣込腰、左出足払
2021年欧州選手権王者。東京五輪でも7位に入賞している。昨年6月の地中海競技大会(Mediterranean Games)を最後に大会に出場していなかったが、今年3月のグランドスラム・アンタルヤで競技に復帰した。
階級屈指のパワーファイター。奥襟を持って圧を掛けながら前に出るオーソドックスなスタイルを基本としている。得意技は釣り手で上腕を抱えるように持った形から体を捨てて放つ、釣り手方向の膝車。足の掛かる位置や相手の倒れ方で技名は支釣込足、浮技、横掛と変化するが、理屈は全て同じだ。
コロナ禍による大会休止期間を経て、パワフルな右内股を習得。現在では膝車と並ぶ新たな柔道の軸となっている。右の腰技や、両袖の右袖釣込腰、右の「一本大外」も用いる。
東京五輪57kg級金メダリストのノラ・ジャコヴァ(コソボ)は姉。
おもな戦績
2021年 東京五輪 7位
2021年 欧州選手権優勝
2018年 グランドスラム・パリ 優勝
最近の成績
2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
2022年6月 地中海競技大会 3位
2022年4月 欧州選手権 予選ラウンド敗退
更新日:2023年5月6日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
東京2020オリンピックでの記事
GJAKOVA Akil
25歳 1996/1/4
WR:11位 組み手:右組み
得意技:右支釣込足、右膝車、浮技、横掛、右内股
使用技:右払腰、右払巻込、右大外刈、右袖釣込腰、右大外落(一本大外)、左出足払
2021年欧州選手権王者。姉は57kg級のノラ・ジャコヴァ(コソボ)。階級屈指のパワーファイターであり、奥襟を持って圧を掛けながら前に出るオーソドックススタイルを基本としている。得意技は上腕を抱えるように持った形から体を捨てて放つ右の膝車。足の掛かる位置や相手の倒れ方で技名は支釣込足、浮技、横掛と変化するが、理屈は全て同じだ。パワーを生かした腰技や、両袖の右袖釣込腰、右の「一本大外」も用いる。今年4月の欧州選手権では新兵器の右内股が嵌まって豪快な「一本」を連発。新たに前技に軸が生まれたことで選手としてのステージを一段上がろうとしている。2019年12月のワールドマスターズ青島において橋本壮市(パーク24)に投げられた際に自ら手を着いてしまい左肘を大怪我、東京五輪は絶望的かと思われたが、1年延期になったことで間に合った。
“あるく近柔”からのひとこと
「コソボのタフガイ。根性が凄く、どんな状況でも悲観的にならず常にポジティブな人です。ワールドマスターズで橋本選手と対戦した際に手首を負傷。コソボには治療が出来る病院がく、しばらくイスラエルで入院していました」
※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405
おもな戦績
2021年 欧州選手権 優勝
2019年 グランプリ・ブダペスト 優勝
2018年 グランドスラム・パリ 優勝
最近の成績
2021年6月 ブダペスト世界選手権 2回戦敗退
2021年4月 欧州選手権 優勝
2021年3月 グランドスラム・トビリシ 5位
更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部
東京世界柔道選手権2019での記事
GJAKOVA Akil
23歳 1996/1/4
WR:7位
組み手:右組み
得意技:右支釣込足、右膝車、浮技、横掛
使用技:右払腰、右払巻込、右内股、右大外刈、右袖釣込腰、右大外落(一本大外)、左出足払
昨年来成長著しい若手パワーファイター。姉は57kg級のノラ・ヤコヴァ(コソボ)。柔道は奥襟を持って圧を掛けながら前に出るオーソドックススタイルが基調、間合いを詰めて相手を固定し、得意の足技で仕留めに掛かる。最大の武器は釣り手で上腕を抱えるように持った形から体を捨てて放つ右の膝車。足の掛かる位置や相手の倒れ方で技名は支釣込足、浮技、横掛と変化するが、理屈は全て同じだ。パワーを生かした腰技や、両袖の右袖釣込腰、右の「一本大外」も用いる。7月のグランプリ・ブダペスト準決勝では海老沼匡を切れ味鋭い右出足払「一本」で破っており、得意の足技にはさらに磨きがかかっている様子。今大会はブレイクの香りが漂う。
おもな戦績
2019年7月 グランプリ・ブダペスト 優勝
2018年 U23ヨーロッパ選手権 優勝
2018年 グランドスラム・パリ 優勝
最近の成績
2019年7月 グランプリ・ブダペスト 優勝
2019年6月 ヨーロッパ選手権 2回戦敗退
2019年5月 グランドスラム・バクー 5位
更新日:8月22日(東京世界柔道選手権2019特集)