ヒダヤット・ヘイダロフ(アゼルバイジャン)
HEYDAROV Hidayat
階級:73kg級 WR:1位
26歳 1997/7/27
組み手:右組み
得意技:肩車(イタリア式)、肩車、右背負投、右一本背負投、右釣込腰、寝技
使用技:右小内巻込、右小内刈、隅落、浮落、隅返、引込返、右内股、右袖釣込腰、右大外巻込
寝技得意技術:「横三角」「ボーアンドアローチョーク」
2024年アブダビ世界選手権金メダリスト。出場した世界選手権ではすべての大会で決勝ラウンドに進出しており、3位に3度(2018年、2019年、2022年)、5位に3度(2017年、2021年、2023年)入賞している。また、ヨーロッパ選手権でも4度(2017年、2022年、2023年、2024年)優勝している。長く世界の第一線で活躍しているが、これまではルスタン・オルジョフ(アゼルバイジャン)というスターの存在に阻まれ、五輪出場はパリ大会が初となる。
階級を代表する「体力タイプ」。体の力とスタミナを生かしてゴリゴリ前に出ながら、投げを狙う。以前は技術面の粗さを体力でカバーしている印象が強かったが、昨年来、組み手の技術が大きく向上。圧、組み手、投げを連動させて戦う、より完成度の高いスタイルへと進化を遂げた。
最大の武器は釣り手方向の肩車。相手の後方に向かって縦に引き落とす「イタリア式」を得意としている。アブダビ世界選手権の決勝では、この技に「己の肘による相手の脚の固定」を加えた変則の形を用い、石原樹(JESグループ)から「一本」を奪った。スタミナを生かした連続攻撃や接近戦も変わらず得意としており、担ぎ技や、背中抱きやクロスグリップからの前後の連携、もつれ際に相手に被さっての得点も多い。
また、寝技の技術も階級最上位レベルにあり、こちらも大きな得点源。一芸タイプではなく、稽古量を感じさせる基本に忠実な寝技を行う。最も得意なのは「横三角」を起点に展開する形。立技から寝技への移行も早く、引き込んだ相手の脚を正面からパスする形や、「ボーアンドアローチョーク」など相手の伏せ際の絞技による勝利も多い。
おもな戦績
2024年 アブダビ世界選手権 優勝
世界選手権 3位3回(2018年、2019年、2022年)
世界選手権 5位3回(2017年、2021年、2023年)
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 優勝
2024年4月 ヨーロッパ選手権 優勝
2024年2月 グランドスラム・バクー 優勝
Judobase:https://www.judobase.org/#/competitor/profile/13028
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/85451/Hidayat_Heydarov/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
HEYDAROV Hidayat
25歳 1997/7/27
WR:2位 組み手:右組み
得意技:右釣込腰、右背負投、肩車、寝技
使用技:右小内巻込、隅落、浮落、隅返、右内股、右袖釣込腰、右大外巻込
寝技得意技術:「横三角」「ボーアンドアローチョーク」
世界選手権で3位を3度(2018年、2019年、2022年)獲得している強豪。欧州選手権でも2度(2017年、2022年)優勝している。
階級を代表する「体力タイプ」。スタミナを生かした連続攻撃が最大の武器だ。技それぞれの完成度は決して高くないのだが、じっくり時間を掛けながら、「量」で強引に押し切ってしまう。強靭な体幹が生み出す受けの強さも大きな強みであり、際(きわ)の攻防の強さは階級随一。もつれ際に相手に被さり投げての得点も多い。以前は担ぎ技を中心に据えていたが、現在はより地力を生かしやすい接近戦を主戦場としている。圧を掛けて相手を追い込みながら、強引な右釣込腰や相手の技を受け止めてのカウンターを狙う。
寝技も得意。昨今流行りの一芸タイプではなく、稽古量を感じさせる基本に忠実な寝技を行う。得意パターンは「横三角」を起点に展開する形。立技から寝技への移行も早く、「ボーアンドアローチョーク」など相手の伏せ際の絞技での勝利も多い。
おもな戦績
2022年 タシケント世界選手権 3位
2019年 東京世界選手権 3位
2018年 バクー世界選手権 3位
最近の成績
2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 3位
2022年11月 グランドスラム・バクー 優勝
2022年10月 タシケント世界選手権 3位
更新日:2023年5月6日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
HEYDAROV Hidayat
25歳 1997/7/27
WR:2位 組み手:右組み
得意技:右釣込腰、右背負投
使用技:右小内巻込、隅落、浮落、隅返、肩車、右内股、右袖釣込腰、右大外巻込
世界選手権で3位を2度(2018年、2019年)獲得している強豪。今年は2017年以来の欧州選手権王者にもなり、非常に勢いに乗っている。
階級を代表する「体力タイプ」。スタミナを生かした連続攻撃が最大の武器。技自体の完成度は決して高くないのだが、じっくり時間を掛けながら「量」で強引に押し切ってしまう。強靭な体幹が生み出す受けの強さも大きな強みであり、際(きわ)の攻防の強さは階級随一。もつれ際に相手に被さり投げての得点も多い。以前は担ぎ技を中心に据えていたが、現在はより地力を生かしやすい接近戦を主戦場に定めた。圧を掛けて相手を追い込みながら、強引な右釣込腰や相手の技を受け止めてのカウンターを狙う。寝技も得意。立技から寝技への移行が早く「ボーアンドアローチョーク」など相手の伏せ際の絞技での勝利も多い。
おもな戦績
2019年 東京世界選手権 3位
2018年 バクー世界選手権 3位
2021年 ハンガリー世界選手権 5位
最近の成績
2022年7月 グランプリ・ザグレブ 3回戦敗退
2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 優勝
2022年4月 欧州選手権 優勝
更新日:2022年10月5日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部
東京世界選手権2019での記事
HEYDAROV Hidayat
22歳 1997/7/27
WR:6位
組み手:右組み
得意技:右背負投、右釣込腰
使用技:右小内巻込、浮落、右背負投(韓国背負い)、隅返、右内股、肩車、右袖釣込腰
2017年ヨーロッパ選手権王者。同年のブダペスト世界選手権でも3位決定戦まで進んでいる(5位)、この階級の若手世代の旗手だ。スタミナを生かした連続攻撃が最大の武器、技自体の完成度は決して高くないものの、「量」で強引に押し切ってしまう。担ぎ技を構成の中心に据えているが、アゼルバイジャン選手らしく密着しての攻防も得意。見た目と比べて体幹が強靭で「際」の攻防では意外な力強さを発揮する。立技から寝技への移行が早く、「ボーアンドアローチョーク」など相手の伏せ際に絞技で試合を決めてしまうことも多い。以前はボリュームのある長髪がトレードマークだったが、最近は坊主頭。
おもな戦績
2017年 世界ジュニア選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 5位
2017年 ヨーロッパ選手権 優勝
最近の成績
2019年7月 ユニバーシアード 2位
2019年6月 ヨーロッパ選手権 3位
2019年5月 グランプリ・フフホト 優勝
更新日:8月22日(東京世界柔道選手権2019特集)