阿部一二三(日本体育大4年)

阿部一二三 ABE Hifumi(JPN)

ABE Hifumi
22歳 1997/8/9
WR:3位
組み手:右組み
得意技:右背負投、右袖釣込腰、右大外刈
使用技:右小外刈、右大腰、右大内刈、左一本背負投、右内股

世界選手権2連覇中の現役世界王者。2014年に史上最年少となる17歳2ヶ月で講道館杯を制し、以降この世代の旗手として常に注目を浴びてきた。昨年の世界選手権では妹の詩とともに史上初となる兄妹同日の世界王座獲得を成し遂げ、いまや柔道というジャンルを飛び越えて、東京五輪におけるこの世代のアスリートの「顔」として扱われるシンボリックな存在である。

投げ一発の威力がクローズアップされることが多いが、最大の特徴は「相手の背中を畳に着ける」能力。ほとんどの投げで、相手の身体を乗り越える、足を継ぐ、あるいは回転の方向を変える、と状況に即したフォローを加えて回旋力を一段も二段も増し、無理やり背中を着かせて「一本」に繋いでいる。この決めの巧さと常識外れの肩の柔らかさが、さほどの崩しや作りを経ずに「いきなり入って投げ切ってしまう」一見強引な阿部の投技成立の因。投げ一発をアイデンティティとする選手は数多いが、その中にあってもちょっと珍しいタイプである。

ただし昨年の世界選手権を制して以降、成績は下降気味。3大会連続で優勝を逃したばかりかこの間ライバルの丸山城志郎に2連敗を喫しており、扱いの大きさに比して実は競技成績的にはかなり行き詰った状況でもある。周囲の研究に技術の進化が追いついていないことがその因と観察されるが、4月の全日本選抜体重別選手権では新兵器の右小外刈を導入するなど本人もこの技術的閉塞を打破しようと必死。今までのやり方だけでは勝ち抜けなくなってきた状況で迎える今大会、どんな新モードを持ち込んでくれるかに期待。

おもな戦績

2018年 バクー世界選手権 優勝
2017年 ブダペスト世界選手権 優勝
2014年 講道館杯 優勝 ※史上最年少

最近の成績

2019年4月 全日本選抜体重別選手権 2位
2019年2月 グランドスラム・パリ 2回戦敗退
2018年11月 グランドスラム大阪 2位

更新日:8月11日(東京世界選手権2019特集)

関連記事一覧