プリスカ・アウィチ=アルカラス(メキシコ)

プリスカ・アウィチ=アルカラス(メキシコ) AWITI ALCARAZ Prisca

AWITI ALCARAZ Prisca
階級:63kg級 WR:18位
28歳 1996/2/20
組み手:右組み

得意技:肩車、肩車(イタリア式)、横落、巴投、右大外刈、右大外巻込
使用技:右小内刈(岡田式)、右小内刈、支釣込足(釣り手側)、膝車(引き手側)、右内股、左袖釣込腰、右釣込腰、左小外掛、谷落、隅落

ワールドツアーの上位常連。2019年頃に一時成績を残したが、その後は低迷。2022年後半から再びツアーで上位に勝ち上がるようになり、2023年のドーハ世界選手権では、前年の世界王者の堀川恵(パーク24)を破るなどして、キャリアハイとなる5位入賞を果たした。もとイギリス籍。2017年に国籍を変更した。

長身の業師。リーチの長さを生かして相手を抱き込む形を基本としている。得意技は、肩車、巴投、右大外刈。肩車は横に転がすノーマルな型のほか、縦に引き落とす「イタリア式」も備えており、どちらも組み手の攻防から一気に深く踏み込んで仕掛ける。巴投はいわゆる「真巴」と「横巴」を使い分け、相手の耐え方によって投げの方向を変える、上体を掴んだまま肘で脚をロックして倒すなど、仕掛けてからの分岐も豊富だ。右大外刈は遠間から刈り足を引っ掛け、相手に乗り上げるように仕掛ける技法。最後までしっかりと刈り込むため、村尾三四郎(JESグループ)を思わせる豪快な投げを度々見せている。相手に耐えられた状態からは、右大外巻込や左小外掛に変化することも多い。

足技も得意としており、組み際に引き手で前襟を持って仕掛ける引き手方向の支釣込足、膝車は威力が高い。堀川を破ったのはこの技だ。懐の深さを生かし谷落、隅落などの返し技も備えている。

どうやら研究熱心な様子で、変則技のレパートリーも豊富。先に紹介した「イタリア式肩車」や「足取り巴」のほか、引き手で近い襟を持って仕掛ける「ハンマゴメドフ」理合の右釣込腰や、正面から大外刈様に浴びせる「岡田式」の右小内刈なども用いる。

おもな戦績

2023年 ドーハ世界選手権 5位
2023年 グランドスラム・タシケント 2位
2023年 グランプリ・ザグレブ 3位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年5月 グランドスラム・ドゥシャンベ 7位
2024年4月 パンナム・オセアニア選手権 5位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/41989
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/73272/Prisca_Awiti/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

AWITI ALCARAZ Prisca
27歳 1996/2/20
WR:23位 組み手:右組み

得意技:右大外刈、右大外巻込、肩車、横落
使用技:巴投、右小内刈

中堅選手。それほど目立った成績は残していないが、定期的にワールドツアーで上位に勝ち上がっている。昨年後半から調子を上げており、今年3月のグランドスラム・タシケントでは、キャリアハイとなる準優勝を果たした。もとイギリス籍。2017年に国籍を変更した。

長身のパワーファイター。リーチの長さを生かして遠間から相手の腕を抱き込む形を基本としている。得意技は右大外刈。遠間から刈り足を引っ掛け、相手に乗り上げるように仕掛ける。最後までしっかりと刈り込むため、村尾三四郎を思わせる豪快な投げを度々見せている。相手に耐えられた状態からは、右大外巻込に変化することも多い。組み手の攻防から一気に深く踏み込んで仕掛ける肩車や横落も得意としている。

今年3月のグランドスラム・タシケント決勝では、相手の右小外刈を躱して呼び込んでの右「岡田式小内刈」で「一本」を奪っている。恐らく偶然生まれた形だが、「大会ベスト一本」級の華麗な投げだった。

おもな戦績

2023年 グランドスラム・タシケント 2位
2022年 オセアニアオープン・パース 3位 ※グランプリに相当
2021年 パンナム選手権 2位

最近の成績

2023年4月 パンナムオープン・サントドミンゴ 3位
2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
2023年3月 グランドスラム・タシケント 2位

更新日:2023年5月9日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

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