アントニオ・エスポージト(イタリア)

アントニオ・エスポージト(イタリア) ESPOSITO Antonio

ESPOSITO Antonio
階級:81kg級 WR:13位
29歳 1994/11/18
組み手:右組み

得意技:右背負投、右一本背負投、右袖釣込腰、左袖釣込腰
使用技:左背負投、右内巻込、肩車、巴投、右大内刈、右小内刈、右大外刈(一本大外)、右大外刈、引込返、裏投、寝技
寝技得意技術:「国士舘返し」、「ボーアンドアローチョーク」

ワールドツアー上位の常連。今年に入ってから調子を上げている要チェック選手。3月のグランプリ・アッパーオーストリアでは、対戦相手に上位陣こそ含まれていなかったものの、オール「一本」の圧倒的な内容で優勝。シニア初のタイトルを獲得した。表彰台にはあまり上がっていないが、マティアス・カッス(ベルギー)、ヴェダット・アルバイラク(トルコ)らの上位陣を度々破っており、階級内での存在感は大きい。

階級を代表する先手攻撃、粘戦型の担ぎ技系。持って離しての組み手の攻防と、担ぎ技、巴投を駆使し、相手を泥沼の消耗戦に持ち込む。技を仕掛けるタイミングは基本的に組み際であり、組み合った状態でも、技を仕掛けるために相手の組み手を切り、片手、あるいは両袖の形を目指す。

得意技は、片手、片袖の右背負投と、右一本背負投、両袖から仕掛ける左右の袖釣込腰。釣り手で正位置を持っての技はほとんど用いず、右大内刈や右小内刈などの足技も、専ら片襟を持って仕掛ける。相手にターンを渡す気は一切なし。この極端に組み際に特化した技構成にも、粘戦の香りが強く匂う。対戦すれば消耗必至。トーナメントではできるだけ対戦したくない相手だ。

伏せる展開が多いことから、寝技も高水準。「国士舘返し」からの崩袈裟固と「ボーアンドアローチョーク」を得意としている。

もともと技に威力があり、このタイプとしては「指導3」による勝利が少なかったが、今年に入り投げ勘が覚醒。凄まじい切れ味の右背負投により、度々印象的な「一本」を見せている。この好調がどこまで続くのかは読みがたいが、現在の評価は階級の第1グループ。世界大会のメダル圏内だ。

73kg級で活躍するジョヴァンニ・エスポージト(イタリア)は弟。

おもな戦績

2024年 グランプリ・アッパーオーストリア 優勝
2022年 ワールドマスターズ・エルサレム 5位
2018年 ヨーロッパ選手権 3位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年4月 ヨーロッパ選手権 5位
2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 5位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/14732
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/74928/Antonio_Esposito/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

ESPOSITO Antonio
28歳 1994/11/18
WR:21位 組み手:右組み

得意技:右一本背負投、右袖釣込腰、左袖釣込腰
使用技:右背負投、右大内刈、右小内刈、右大外刈

ワールドツアー上位の常連。2020年以降は成績が低迷していたが、昨年後半から再び調子を上げている。

階級を代表する粘戦タイプ。左右の持ち替えと担ぎ技を駆使し、相手を泥沼の消耗戦に持ち込む。得意技は組み手の攻防に混ぜ込んで仕掛ける右一本背負投と、両袖から仕掛ける左右の袖釣込腰。片襟の右背負投や右大内刈もよく用いており、この技構成にも粘戦の香りが強く匂う。それぞれの技は切れ味こそ高くないものの、決して威力がないわけではなく、このタイプとしては「指導3」による勝利は少ない。

表彰台にこそあまり上がっていないが、マティアス・カッス(ベルギー)やヴェダット・アルバイラク(トルコ)などの上位陣を度々破っており、階級内での存在感は大きい。対戦すれば消耗必至。トーナメントではできるだけ対戦したくない相手だ。

73kg級で活躍するジョヴァンニ・エスポージト(イタリア)は弟。

おもな戦績

2022年 ワールドマスターズ・エルサレム 5位
2018年 欧州選手権 3位
2022年 グランドスラム・ハンガリー 3位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 5位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 5位

更新日:2023年5月7日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

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