ムザファルベク・ツロボエフ(ウズベキスタン)

ムザファルベク・ツロボエフ(ウズベキスタン) TUROBOYEV Muzaffarbek

TUROBOYEV Muzaffarbek
階級:100kg級 WR:4位
24歳 2000/4/5
組み手:両組み

得意技:帯取返、左払巻込、左外巻込、左内股、左内股巻込、右払巻込、右外巻込
使用技:左払腰、左釣腰、右内股、右払腰、右釣腰、左大内刈、右大内刈、左大外刈、右大外刈、谷落

2022年タシケント世界選手権金メダリスト。ワールドツアー本格参戦となった2021年グランドスラム・タシケント初戦の高木海帆(オーストラリア)戦において、左内股「技有」を得た直後、相手の立ち上がり際を再び左内股にとらえて一本勝ち。この内股2連発で世界の度肝を抜いた。2023年にはツアー最高峰大会のワールドマスターズ・ハンガリーも制しており、嵌った場合の強さは階級随一。

身長2メートルを越える超長身選手。高身長のフィジカルエリートが揃う100kg級にあっても、文字どおり頭一つ抜けた存在だ。得意技は左右の巻き込み技。釣り手で背中深くを持った状態から、体格を利して強引に巻き投げる。柔道スタイルは大味そのもの、崩しや作りもほとんど無視。それでもあまりの技の破壊力のために、階級上位の選手でも耐え切れずに飛んでしまう。技の威力だけなら階級ナンバーワンと言っても過言ではないだろう。また、クロスグリップからの帯取返(ハバレリ)も得意としており、この技の破壊力も規格外。2024年アブダビ世界選手権の団体戦では、中野寛太(旭化成)を根こそぎ引っこ抜き、畳に埋めた。

まるで「素質のある小学生」のようなプリミティブな柔道なのだが、意外な器用さがあり、組み手の左右を使い分けることができる。前襟を持つ場合のベースは左組みだが、背中を抱く形に関しては左右でさほどレベル差がない印象。この両組みという特性が、得意な技をひたすら仕掛け続ける豪快・純朴な柔道を支える土台となっている。

弱点は自らもその体格を完全にコントロールできていないがゆえの、自爆の多さと、返し技に対する脆さ。寝技もあまり得意ではなく、爆発力に比して隙の多い選手でもある。特に体を捨てるスタイルゆえに「ヘッドダイブ」のリスクは常に存在しており、落下前に手を離して着地するなど回避技術は備えているものの、試合のなかで度々危うい場面を見せている。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 優勝
2023年 ワールドマスターズ・ハンガリー 優勝
アジア選手権 優勝2回(2023年、2024年) ※アジア競技大会含む

最近の成績

2024年4月 アジア選手権 優勝
2024年3月 グランドスラム・タシケント 優勝
2024年2月 グランドスラム・パリ 7位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/38880
Judoinside:https://judoinside.com/judoka/115925/Muzaffarbek_Turoboyev/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

TUROBOYEV Muzaffarbek
23歳 2000/4/5
WR:13位 組み手:両組み

得意技:左払巻込、左外巻込、左内股、左内股巻込、右払巻込、右外巻込
使用技:左払腰、左釣腰、右内股、右払腰、右釣腰、左大内刈、右大内刈、左大外刈、右大外刈、帯取返、谷落

2022年タシケント世界選手権金メダリスト。ワールドツアー本格参戦となった2021年グランドスラム・タシケント初戦の高木海帆(オーストラリア)戦において、左内股「技有」を得た直後、相手の立ち上がり際を再び左内股にとらえて一本勝ち。この内股2連発で世界の度肝を抜いた。

身長2メートルを越える超長身選手。高身長のフィジカルエリートが揃う100kg級にあっても、文字どおり頭一つ抜けた存在だ。得意技は左右の巻き込み技。釣り手で背中深くを持った状態から、体格を利して強引に巻き投げる。柔道スタイルは大味そのもの、崩しや作りもほとんど無視。それでもあまりの技の破壊力のために、階級上位の選手でも耐え切れずに飛んでしまう。技の威力だけなら階級ナンバーワンと言っても過言ではないだろう。

まるで「素質のある小学生」のようなプリミティブな柔道なのだが、意外にも状況に応じて組み手の左右を使い分ける。前襟を持つ場合のベースは左組みだが、背中を抱く形に関しては左右でさほどレベル差がない印象。この両組みという特性が、得意な技をひたすら仕掛け続ける豪快・純朴な柔道を支える土台となっている。

弱点は自らもその体格を完全にコントロールできていないがゆえの、自爆の多さと、返し技に対する脆さ。タシケント世界選手権での戴冠時には地元であることもあり「ヘッドダイブ」を甘めの判定で見逃してもらう場面が散見されたが、今後はもう許されることはないはず。柔道を一段進化させることが求められている。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 優勝
2022年 グランドスラム・パリ 3位
2021年 グランドスラム・タシケント 3位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・タシケント 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・パリ 7位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 予選ラウンド敗退

更新日:2023年5月11日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

TUROBOYEV Muzaffarbek
22歳 2000/4/5
WR:27位 組み手:両組み

得意技:左払巻込、左外巻込、左内股、左内股巻込、右払巻込、右外巻込
使用技:左払腰、左釣腰、右内股、右払腰、右釣腰、左大内刈、右大内刈、左大外刈、右大外刈、帯取返、谷落

ウズベキスタン期待の若手。ワールドツアー本格参戦となった2021年グランドスラム・タシケント初戦の高木海帆(オーストラリア)戦において、左内股「技有」を得た直後、相手の立ち上がり際を再び左内股にとらえて一本勝ち。この内股2連発で世界の度肝を抜いた。

身長2メートルを越える超長身選手。高身長のフィジカルエリートが揃う100kg級にあっても、文字どおり頭一つ抜けた存在だ。得意技は左右の巻き込み技。釣り手で背中深くを持った状態から、体格を利して強引に巻き投げる。柔道スタイルは大味そのもの、崩しや作りもほとんど無視。それでもあまりの技の破壊力のために、階級上位の選手でも耐え切れずに飛んでしまう。技の威力だけなら階級ナンバーワンと言っても過言ではないだろう。

まるで「素質のある小学生」のようなプリミティブな柔道なのだが、意外にも状況に応じて組み手の左右を使い分ける。前襟を持つ場合のベースは左組みだが、背中を抱く形に関しては左右でさほどレベル差がない印象。この両組みという特性が、得意な技をひたすら仕掛け続ける豪快・純朴な柔道を支える土台となっている。

最近はそさすがにカウンターを狙われての敗退が増えており、一段柔道を進化させることが求められている。

おもな戦績

2022年2月 グランドスラム・パリ 3位
2021年 グランドスラム・トビリシ 3位
2021年 グランドスラム・タシケント 3位

最近の成績

2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 2回戦敗退
2022年2月 グランドスラム・パリ 3位
2021年12月 グランドスラム・アブダビ 1回戦敗退

更新日:2022年10月10日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

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