ホマーヌ・ディッコ(フランス)

ホマーヌ・ディッコ(フランス) DICKO Romane

DICKO Romane
23歳 1999/9/30
WR:1位 組み手:右組み

得意技:右払腰、右小内刈
使用技:右払巻込、右大外刈、右大外巻込、支釣込足(釣り手側)、浮落、隅落

2022年タシケント世界選手権金メダリスト。東京五輪でも銅メダルを獲得しているほか、ワールドツアー最高峰大会のワールドマスターズでは、一昨年、昨年と2連覇している。

柔道自体はオーソドックスな重量級スタイル。フランス選手らしく、引き手の把持を一手目、次いで釣り手で奥襟という、基本に忠実な組み手を行う。最大の武器は階級随一の「怪力」と技の「破壊力」。これが極めてプリミティブな柔道の組成のまま、世界の上位で勝ち続ける強さを支えている。

基本となるのは釣り手で奥を叩いて相手を抱き寄せる密着。この形で相手に圧を掛けて前に出ながら、威力のある投げを狙う。一時期はクロスグリップなどより力を伝えやすい背中深くを持つ形に嵌っていたが、裏へのカウンターを狙われることが増えたことから、最近は奥襟と背中を状況に応じてバランスよく使い分けるようになっている。

得意技は右払腰と右小内刈。右払腰はかなりの馬力を誇り、まさに「ねじ伏せる」と形容するにふさわしい力業だ。また、右小内刈も非常にパワフル。常ならばタイミングと切れ味で相手を投げることが多い技なのだが、この選手の場合はこちらも力業。刈り足を「サリハニ」位置に差し入れてから隅返様に後方に捻じり投げる、変則の形を好んで用いている。もつれ際のコントロールが上手く、足技で相手を蹴り崩し、その伏せ際に浮落や隅落で被さり投げての得点も多い。

大味な仕掛けと破壊力の掛け算で相手に怪我をさせることも多い「壊し屋」でもあり、強引な右大外巻込で相手の膝を壊したこともある。今年に入ってからは、頭脳派のカイラ・サイート(トルコ)を相手に2連敗中。そのあまりに単純な柔道のためにライバルによる対策が進んでおり、一段の進化が求められている。

派手なヘアスタイルがトレードマーク。陽気なキャラクターであり、Instagramではフランスの他の選手とよくじゃれ合っている。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 優勝
2021年 東京五輪 3位
ワールドマスターズ 2連覇(2021年、2022年)

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 3位
2023年3月 グランドスラム・パリ 3位
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 優勝

更新日:2023年5月12日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

DICKO Romane
23歳 1999/9/30
WR:2位 組み手:右組み

得意技:右払腰、右小内刈
使用技:右払巻込、右大外刈、右大外巻込、右支釣込足、浮落、隅落

東京五輪銅メダリスト。2020年にワールドツアーに本格参戦すると、2021年7月の東京五輪前まで無傷の6連勝。破竹の快進撃で、一気にトップ層に定着した。

柔道自体はオーソドックスな重量級スタイル、フランス選手らしく一手目に引き手を、次に釣り手で奥襟という、基本に忠実で丁寧な組み手を行う。最大の武器は階級随一の「怪力」と技の「破壊力」。これが極めてプリミティブな柔道の組成のまま、世界の上位で勝ち続ける強さを支えている。大味な仕掛けと破壊力の掛け算で相手に怪我をさせることも多い「壊し屋」でもあり、強引な右大外巻込で相手の膝をへし折ったこともある。

釣り手で奥を叩いて相手を抱き寄せる形がベースであり、この形で相手に圧を掛けて前に出ながら、威力ある投げを仕掛ける。得意技は右払腰と右小内刈。右払腰は馬力十分。まさに「ねじ伏せる」と形容するにふさわしい力業だ。また、同様に右小内刈も非常にパワフル。常ならばタイミングと切れ味で相手を投げることが多い技のはずだが、足を「サリハニ」位置に差し入れてから隅返様に後方にひねり投げる変則の形を好んで用いている。もつれ際のコントロールが上手く、足技で相手を蹴り崩し、その伏せ際に浮落や隅落で被さり投げての得点も多い。

派手なヘアスタイルがトレードマーク。陽気なキャラクターであり、Instagramではフランスの他の選手とよくじゃれ合っている。

おもな戦績

2021年 東京五輪 3位
2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
欧州選手権 優勝3度(2018年、2020年、2022年)

最近の成績

2022年9月 ヨーロッパオープン・オーバーヴァルト 3位
2022年4月 欧州選手権 優勝
2022年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

DICKO Romane
21歳 1999/9/30
WR:6位 組み手:右組み
得意技:右払腰、右小内刈
使用技:右払巻込、右大外刈、右大外巻込、右支釣込足、浮落、隅落

2021年ワールドマスターズ・ドーハ王者。現在現在国際大会6連勝中と破竹の快進撃を続けるニュースター。オーソドックスな重量級スタイルであり、フランス選手らしくまず引き手、次に釣り手で奥襟という丁寧な手順を踏んで相手を圧することがベース。得意技は右払腰。馬力十分、「ねじ伏せる」と形容するにふさわしい技。右小内刈も得意としており、最近は足を掛けてから隅返様に後方に捻り投げる変則の形を多用している。もつれ際のコントロールが上手く、足技で相手を蹴り崩し、その伏せ際に浮落や隅落で被さり投げての得点も多い。

早くから将来を嘱望され、まだカデ世代だった2017年の世界選手権団体戦代表に抜擢。同年の世界ジュニア選手権では素根輝に敗れており、これが素根との唯一の対戦。

おもな戦績

2021年 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝
2020年 グランドスラム・パリ 優勝
欧州選手権 優勝2回(2018年、2020年)

最近の成績

2021年5月 グランドスラム・カザン 優勝
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝
2021年1月 ワールドマスターズ・ドーハ 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

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