オズバス・ソフィ(ハンガリー)

オズバス ・ソフィ(ハンガリー) OZBAS Szofi

OZBAS Szofi
階級:63kg級 WR:13位
22歳 2001/10/19
組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、左一本背負投、左内巻込、左大腰、左釣腰、左釣込腰、左小内刈、左小内巻込
使用技:左釣込腰、左背負投、左大外刈、左大外落、左大内刈、裏投、谷落、左外巻込、隅落、隅返

2023年ドーハ世界選手権銅メダリスト。2021年ハンガリー世界選手権でも7位に入賞している。早くからシニアでも活躍していたため、少々意外だが、まだ22歳の若手である。

担ぎ技系のパワーファイター。腰の重さとそれが生み出す受けの強さ、技一発の重さが武器。基本姿勢は、引き手一本、あるいは両袖を絞ってやや腰を引いた綱引き状態。この形で組み手を争いながら、投げを狙う。このタイプはローリスクな掛け潰れで手数を積む戦型に陥りがちだが、この選手の場合は勝負度胸も十分。勝機と見れば積極的に間合いを詰め、リスク覚悟で勝負に出る。

得意技は、左の担ぎ技と、片襟や両袖でぶら下がるように仕掛ける担ぎ技理合の足技。低く滑り込むように潜り、自重を重石に引き落とし投げる。使用頻度的には、左袖釣込腰の割合が多い。

相手の腕を「一本」型に抱えて仕掛ける技も得意としており、左一本背負投、左内巻込、左小内刈、左小内巻込など、バリエーションも豊富だ。いずれもいきなり潜るのではなく、まず正対したまま腕を抱えてロックし、相手を振りながら仕掛けることが多い。左小内刈は刈り脚を絡めて正面から掛け倒す技法を主に用い、前述の一本背負投様に腕を抱える形のほか、両袖で相手の腕をまとめる、釣り手で脇を差すなど、様々な上体の形から仕掛ける。

重心の低さを生かした腰技や捨身技も得意としており、脇を差しての左大腰や左釣腰、裏投や隅返による得点も多い。

寝技の水準も高く、絞り合いや密着で相手の引き込みを誘い、脚をパスして抑え込む形を得意としている。

おもな戦績

2023年 ドーハ世界選手権 3位
2021年 ハンガリー世界選手権 7位
2019年 世界ジュニア選手権 優勝

最近の成績

2024年4月 ヨーロッパ選手権 予選ラウンド敗退
2024年2月 グランドスラム・バクー 3位
2024年1月 グランプリ・ポルトガル 3位

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/18049
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/93993/Szofi_Ozbas/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

ドーハ世界柔道選手権2023での記事

OZBAS Szofi
21歳 2001/10/19
WR:14位 組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、左大腰、左小内刈
使用技:左釣込腰、左背負投、左大外刈、裏投

2019年世界ジュニア選手権王者。2021年ハンガリー世界選手権でも7位に入賞している若手有望株。まだジュニア上がりの21歳ながら、既にワールドツアーの上位常連として定着している。

属性は担ぎ技系のパワーファイター。腰の重さを最大の武器としており、仕掛ける技の多くが、片襟でぶら下がる背負投理合。低く潜り込み、自重を重石に引き落とし投げる。このタイプはローリスクな掛け潰れに嵌りがちな印象だが、この選手は勝負度胸も十分。密着した状態からは、体の力の強さを生かした左大腰や裏投を仕掛ける。前技を止められた状態からは、足を絡めて掛け倒す左小内刈も用い、この技による得点も多い。

おもな戦績

2021年 ハンガリー世界選手権 7位
2019年 世界ジュニア選手権 優勝
2022年 グランドスラム・アンタルヤ 2位

最近の成績

2023年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
2023年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2023年2月 グランドスラム・テルアビブ 予選ラウンド敗退

更新日:2023年5月9日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

OZBAS Szofi
20歳 2001/10/19
WR:8位 組み手:左組み

得意技:左袖釣込腰、左大腰、左小内刈
使用技:左釣込腰、左背負投、左大外刈、裏投

2019年世界ジュニア選手権王者。昨年6月のハンガリー世界選手権でも7位を獲得している若手の有望株。弱冠20歳ながら、既にワールドツアーの上位常連として定着している。

属性は担ぎ技系のパワーファイター。腰の重さが最大の武器で、技の多くが片襟でぶら下がるように仕掛ける背負投理合い。密着した状態では脇を差して左大腰を狙うなど、体の強さ、勝負度胸もある。前技を止められた状態からは足を絡めて掛け倒す左小内刈も用い、この技による得点も多い。

おもな戦績

2021年 ハンガリー世界選手権 7位
2019年 世界ジュニア選手権 優勝
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 2位

最近の成績

2022年9月 ヨーロッパオープン・オーバーヴァルト 優勝
2022年4月 欧州選手権 3位
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 2位

更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

OZBAS Szofi
19歳 2001/10/19
WR:25位 組み手:左組み
得意技:左袖釣込腰、左大腰、左小内刈
使用技:左釣込腰、左背負投、左大外刈、裏投

2019年世界ジュニア選手権王者。今年6月のブダペスト世界選手権でも7位に食い込んだ若手の有望株。腰の重さを武器とした担ぎ技系のパワーファイターで、技の多くは片襟でぶら下がるように仕掛ける背負投理合い。密着した状態では脇を差して左大腰を狙うなど体の強さと勝負度胸があり、前技を止められた状態からは足を絡めて掛け倒す左小内刈も用いる。

“あるく近柔”からのひとこと

「お父さんはトルコ人で元レスリング五輪代表選手、お母さんは元体操選手のハンガリー人です。ウエイトトレーニングを一切しないのですがかなりフィジカルが強く、このあたりは遺伝かなと思います。弟が2人いて、幼い頃は弟と共にレスリングをしていたとのこと。お父さんがドイツ語話者でハンガリー語を話せないため学校でドイツ語を専攻し、彼女自身はドイツ語、英語、ハンガリー語を話します。ドイツ語はハンガリー語に負けないほど上手いです。茶帯で国際大会に出て話題になりましたが、本人に聞くと「茶帯は好きだから」とのこと(笑)。高校、大学とも成績優秀でかなりの進学校に進んでいます。現在はブダペストで一人暮らしをしながら運動心理学を学んでおり、将来は心理学者を目指しているとのそうです。」

※本名 甲斐田謙 太宰府少年武道会→基山中→西日本短大附高→東海大。現在ハンガリー・ツェグレード在住、同国のクラブで柔道指導に携わる。
https://twitter.com/Arukin0405

おもな戦績

2021年 ブダペスト世界選手権 7位
2019年 世界ジュニア選手権 優勝
2020年 グランドスラム・ブダペスト 3位

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 7位
2021年3月 グランドスラム・トビリシ 5位
2021年3月 グランドスラム・タシケント 2回戦敗退

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

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