タラ・バブルファス(スウェーデン)

2024.07.02
2024.07.6

BABULFATH Tara
階級：48kg級　WR：18位
18歳　2006/1/3
組み手：左組み

得意技：寝技
使用技：左大内刈、左大外刈、左一本背負投、左背負投、左袖釣込腰、左小内刈、左小外刈、左大外落、膝車(釣り手側)、支釣込足(釣り手側)、左内股、隅返、引込返
寝技得意技術：「逆春日ロック」、「横三角」

2024年アブダビ世界選手権銅メダリスト。まだジュニア世代ながら、昨年のヨーロッパ選手権で7位に入賞。これをきっかけにシニア上位の仲間入りを果たすと、以降はグランドスラム東京5位にグランドスラム・バクー優勝と順調に成績を残し、5月のアブダビ世界選手権では銅メダルを獲得。パリ五輪の出場権も得た。

極端な粘戦派。体の力と下半身の強さ、スタミナを生かし、粘り続けて相手を泥仕合に引きずり込む。これだけの情報だと先手攻撃による手数タイプを想像してしまうはずだが、この選手の柔道は組み合うことがベース。多少不利でも組み合って足技や担ぎ技を狙い、伏せては貪欲に寝技で攻めることで、相手のスタミナを削り続ける。技の切れはなく、投げてポイントを得ることは稀だ。この極端な耐久型スタイルゆえに、試合は長時間化することが多く、勝っても負けても互いに消耗必至。出来ることならば戦いたくない、この階級の「ヨンドン」(66kg級ヨンドンペレイレイ・バスフー)枠だ。

意外にも「指導3」による勝利はそれほど多くなく、ほとんどの試合を寝技で制している。もっとも得意とするのは正面から相手の脚をパス、あるいは絡まれた脚を抜いて抑え込む形。スタミナを消耗した、あるいは「指導2」で後がなくなった相手が不十分な技で伏せた際(きわ)に相手を押し込み、そのまま抑え込むことが多い。伏せた相手に対しては「横三角」や、頭側からがぶって相手の脚を抱える「逆春日ロック」とでも呼ぶべき技術をよく用いる。