エルラン・シェロフ(キルギスタン)
SHEROV Erlan
階級:90kg級 WR:4位
26歳 1998/6/19
組み手:右組み
得意技:左背負投、左袖釣込腰、巴投、右背負投、右足車
使用技:右小外刈、右出足払、右小外掛、裏投、谷落、右小外掛(一本小外)、谷落(一本谷落)、隅返、浮落、隅落
2024年アブダビ世界選手権銅メダリスト。一昨年まではトップ層に勝利するもトーナメント中途で敗れる「荒らし屋」というポジションだった。しかし、昨年6月のグランドスラム・ウランバートルで自身初の表彰台となる2位を獲得すると、以降は最高峰大会のワールドマスターズで5位入賞、アジア競技大会で優勝と、成績のアベレージが一段上昇。勢いのまま、世界選手権でもメダルを獲得するに至った。
階級屈指の業師。切れ味鋭い投技を複数備え、その威力自体で勝負する。スピードとパワーを兼ね備えており、技構成も含め、ウズベキスタン選手に近い柔道を行う選手だ。
組み手と逆の左技が主要武器であり、得意技は左背負投。組み際に組み手の左右をスイッチし、一瞬で低く潜り込む形を主に用いる。この技にはかなりの鋭さがあり、度々印象的な「一本」を見せている。引き手で袖を持った状態からは、両袖の左袖釣込腰を多く用いる。
使用頻度は高くないものの、右背負投や右足車、右体落も備えており、こちらも完成度が高い美技だ。移動の際をとらえる「横巴」も得意としている。自ら挑むことはあまりないが、接近戦も得手。この形からは右小外掛や裏投を用いる。組み際の奇襲技としては、右腕を抱えて仕掛ける「一本」理合の右小外掛と谷落を備えている。
技の威力の一方、担ぎ技を連発して手数を積む粘戦モードも持っており、「指導3」による勝利も多い。
業師ゆえの受けの脆さがあり、格下相手の取りこぼしも多いが、最高到達点の高さは階級でも上位クラス。1試合単位で考えれば、できるだけ戦いたくない相手だ。
おもな戦績
2024年 アブダビ世界選手権 3位
2023年 アジア競技大会 優勝
2023年 グランドスラム・ウランバートル 2位
最近の成績
2024年5月 アブダビ世界選手権 3位
2024年4月 アジア選手権 3位
2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 予選ラウンド敗退
Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/22257
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/98226/Erlan_Sherov/judo-career
更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部
ドーハ世界柔道選手権2023での記事
SHEROV Erlan
24歳 1998/6/19
WR:15位 組み手:右組み
得意技:左背負投
使用技:左袖釣込腰、巴投、右背負投、右小外刈、右足車
ワールドツアーの上位常連。表彰台という形ではほとんど実績がないが、トート・クリスティアン(ハンガリー)や向翔一郎ら階級の上位陣から得点を挙げている(いずれも逆転負け)。
切れ味鋭い技を複数持つ業師。得意技は左背負投。組み際に組み手をスイッチして一瞬で低く潜り込む、ウズベキスタン式を得意としている。組み合った状態からは左袖釣込腰を多く用いる。使用頻度は高くないが、右背負投や右足車も備えており、こちらも完成度が高い美技だ。業師ゆえの受けの脆さがあり、ワールドツアーでのメダル獲得歴はない。ただし1試合限定で考えた場合には怖い存在。
おもな戦績
2022年 アジア選手権 2位
2022年 グランドスラム・テルアビブ 5位
2021年 グランドスラム・アブダビ 5位
最近の成績
2023年3月 グランドスラム・タシケント 予選ラウンド敗退
2023年2月 グランドスラム・パリ 予選ラウンド敗退
2022年12月 ワールドマスターズ・エルサレム 予選ラウンド敗退
更新日:2023年5月10日(ドーハ世界柔道選手権2023完全ガイド)
監修:eJudo編集部
タシケント世界柔道選手権2022での記事
SHEROV Erlan
24歳 1998/6/19
WR:11位 組み手:右組み
得意技:左背負投
使用技:左袖釣込腰、巴投、右背負投、右小外刈、右足車
切れ味鋭い技を複数持つ業師。表彰台という形ではほとんど実績がないが、クリスティアン・トート(ハンガリー)や向翔一郎(ALSOK)ら階級の上位陣から得点を挙げている(いずれも逆転負け)。東京五輪後はワールドツアー4大会で5位入賞するなど成績も伴ってきており、アジア選手権でも2位入賞を果たした。
得意技は左背負投。組み際に組み手をスイッチして一瞬で低く潜り込む、ウズベキスタン式を得意としている。組み合った状態からは左袖釣込腰を多く用いる。使用頻度は高くないが右背負投や右足車も備えており、こちらも完成度が高い美技だ。業師ゆえの受けの脆さがあり、ワールドツアーでのメダル獲得歴はない。ただし1試合限定で考えた場合には怖い存在。
おもな戦績
2022年8月 アジア選手権 2位
2022年2月 グランドスラム・テルアビブ 5位
2021年 グランドスラム・アブダビ 5位
最近の成績
2022年8月 アジア選手権 2位
2022年6月 グランドスラム・ウランバートル 5位
2022年6月 グランドスラム・トビリシ 2回戦敗退
更新日:2022年10月6日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部