[速報戦評]世界王者ビロディド敗れる・グランプリトビリシ2019

グランプリ・トビリシ2019、48kg級決勝。ダリア・ビロディド(ウクライナ)対メラニー・クレモン(フランス)
決勝、メラニー・クレモンの大外落を食ったダリア・ビロディドは「技有」を失う

28日に開幕したグランプリ・トビリシ大会48kg級決勝で、2018年世界王者のダリア・ビロディド(ウクライナ)が敗れる波乱があった。ビロディドは優勝したバクー世界選手権以来の大会出場、国際大会の黒星は2017年8月のブダペスト世界選手権以来で、2018年は出場試合全勝だった。


【グランプリ・トビリシ48kg級決勝】

メラニー・クレモン(フランス)○合技[大外落・隅落](4:00)△ダリア・ビロディド(ウクライナ)

ビロディド、クレモンともに左組みの相四つ。ビロディドが奥襟を得て圧殺に出、34秒にクレモンに極端な防御姿勢による「指導」が与えられる。ビロディド、まずは順調な立ち上がり。しかし開始1分、組み手争いからビロディドが引き手を持ち直そうとしたところでクレモンが両手で引き手側の袖を持っての左大外落に飛び込む。自らの引き手に集中していたビロディドは堪らず尻もち、この際に両手を着いてしまい「技有」を失ってしまう。ビハインドを負ったビロディドはギアを一段上げて猛攻、2分32秒に再び奥襟を得ての圧殺で極端な防御姿勢による「指導2」を得るが、焦りのためか攻めが雑になってしまう。残り10秒、いよいよ後のなくなったビロディドが相手を背中に食いつかせたまま強引な左払巻込を仕掛けると、クレモンこれを隅落で捲り返して「技有」を追加。終了のブザーと同時に合技「一本」に辿り着く。敗れたビロディドは茫然自失。ビロディドは2017年ブダペスト世界選手権以来の黒星となった。

[参考]決勝動画(IJF公式)は下記。

グランプリ・トビリシ48kg級決勝。敗れたダリア・ビロディド(ウクライナ)
まさかの敗戦にビロディドは呆然

関連記事一覧