キム・チス(韓国)

キム・チス(韓国) KIM Jisu

KIM Jisu
階級:63kg級 WR:16位
23歳 2000/12/12
組み手:左組み

得意技:左大内刈、左背負投、左袖釣込腰
使用技:左一本背負投、左内巻込、左体落、左内股、隅返、左小外刈、谷落、隅落、寝技
寝技得意技術:「加藤返し」、「ローリング」

ワールドツアーの上位常連。もと57kg級の上位選手。東京五輪後は長く大会に出場していなかったが、2023年6月のグランドスラム・カザフスタンで階級を上げて競技に復帰。いきなり優勝を飾った。以降は63kg級でも上位陣の一人として、コンスタントに好成績を残している。

兵庫県出身の在日3世。ミキハウス柔道教室で柔道を始め、香長中、夙川学院高、山梨学院大と、日本国内でも常に世代のトップとして活躍してきた。夙川学院高時代には、同期の阿部詩(パーク24)とともに、団体戦の主力としてチームの全国制覇を支えた。

属性は粘戦型。体を開いて低く構え、圧を掛けながら投げを狙う。細身ながら体の力が強く、パワーがアイデンティティの相手とも互角に組み合うことができる。バランスにも優れており、相手の技で膝を着くことはほとんどない。

得意技は左大内刈。斜めから低く滑り込むようにして刈り倒す技法を得意としており、かなりの取り味を誇る。立技による得点は、ほとんどがこの技によるものだ。戦型は粘戦ながら、この技の威力のために、多くの試合が本戦の間に終わっている。また、この技は進退の軸としても機能しており、組み手を争いながら仕掛け続けることで、手数をキープする。片袖の左背負投や両袖の左袖釣込腰も備えているが、こちらはあくまでも展開技・崩し技という印象。稀に深く入ってポイントを得ることもあるが、基本的には不利な形の打開や、手数を稼ぐことに用いられる。体の力を生かした返し技も得意としており、左小外刈や谷落の形で後方に切り返して投げる。

寝技の水準も高く、得意技術は「加藤返し」と「ローリング」。どちらも展開力があり、相手の耐え方に合わせて転がす方向を変え、最後には抑え込みに至る。相手の足をパスして抑え込む形も得意としており、有利な状態で始まったグラウンド勝負では、取りこぼさずに抑え込む。

おもな戦績

2024年 グランドスラム・アンタルヤ 優勝
2023年 グランドスラム・カザフスタン 優勝
2023年 グランプリ・ザグレブ 2位

最近の成績

2024年5月 アブダビ世界選手権 予選ラウンド敗退
2024年4月 アジア選手権 3位
2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 優勝

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/40541
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/110334/Jisu_Kim/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

KIM Jisu
20歳 2000/12/12
WR:19位 組み手:左組み
得意技:左大内刈
使用技:左背負投(韓国背負い)、左背負投、左一本背負投、左体落、左内股、隅返

兵庫県出身の在日3世。現在は山梨学院大に所属している。夙川学院高では同期の阿部詩とともに団体戦の主力としてチームの全国制覇を支えた。細身ながら体の力が強く、パワーがアイデンティティの相手とも互角に組み合う。また、バランス感覚に優れており、相手の技で膝を着くことはほとんどない。得意技は沈み込むようにして刈り倒す左大内刈。奇襲技として左「韓国背負い」も備えており、こちらも高い取り味を誇っている。

おもな戦績

2019年 ワールドマスターズ青島 7位
2019年 グランドスラム・パリ 3位
2018年 グランドスラム・パリ 3位

最近の成績

2021年5月 グランドスラム・カザン 5位
2021年4月 アジア・オセアニア選手権 2位
2021年3月 グランプリ・タシケント 5位

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

東京世界柔道選手権2019での記事

KIM Jisu
18歳 2000/12/12
WR:28位
組み手:左組み
得意技:左大内刈
使用技:左背負投(韓国背負い)、左背負投、左一本背負投、左体落、左内股、隅返

日本出身の在日三世。現在は山梨学院大に所属している。夙川学院高では阿部詩の同期ともに団体戦の主力としてチームの全国制覇を支えた。得意技は一気に沈み込むようにして刈り倒す左大内刈。奇襲技として左「韓国背負い」もあり、こちらも高い取り味を誇っている。細身ながら体の力が強く、パワーファイターを相手にも押し込まれることなく組み合う。また、バランス感覚に優れており、相手の技で膝を着くことはほとんどない。今大会には国内1番手のクォン・ユジョンが出場しておらず、このチャンスに結果を出して序列の逆転を目指す。

おもな戦績

2019年 グランドスラム・パリ 3位
2018年 グランドスラム大阪 7位
2018年 グランドスラム・パリ 3位

最近の成績

2019年7月 ユニバーシアード 3位
2019年5月 グランプリ・フフホト 1回戦敗退
2019年2月 グランドスラム・デュッセルドルフ 7位

更新日:8月23日(東京世界柔道選手権2019特集)

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