チェルシー・ジャイルス(イギリス)

チェルシー・ジャイルス(イギリス) GILES Chelsie

GILES Chelsie
階級:52kg級 WR:5位
27歳 1997/1/25
組み手:右組み

得意技:右内股、右大内刈、寝技
使用技:裏投、右大外刈、右大外巻込、右小内刈、右小外刈、右釣込腰、右体落、谷落、隅落、浮落、引込返、浮技、左内股、左大内刈
寝技得意技術:三角絞、「横三角」、「ホイジンハロール」、「腕緘返し」

2022年タシケント世界選手権銀メダリスト。東京五輪でも銅メダルを獲得している。ブレイクのきっかけとなった2021年グランドスラム・テルアビブでは、マイリンダ・ケルメンディ(コソボ)を豪快な右内股「一本」に切って取り、そのままワールドツアー初優勝を達成。以降は階級のトップ層に定着、安定して好成績を残し続けている。

寝技が軸のパワーファイター。リーチの長さを生かし、釣り手で奥襟や背中を持って懐に抱き込む形を基本形としている。得意技は右大内刈と右内股。どちらもかなりの破壊力があり、浅く右大内刈を当てて相手の反応を誘い、それに合わせて右内股で跳ねる、あるいは向き直って右大内刈という前後の連携もよく用いている。相手を抱き込んでからの分岐は複数持っており、カウンターの豪快な裏投のほか、右小外刈や谷落で後ろに切り返す形も得意としている。また、使用頻度は多くないが組み手をスイッチしての左組みモードも備えており、左内股や左大内刈を用いる。

主戦場はグラウンドであり、寝技の技術レベルは階級屈指。「横三角」からの崩上四方固を中心に、「ホイジンハロール」、「腕緘返し」、相手の背中側からの三角絞など、様々な技術をフラットに使いこなす。寝勝負に持ち込む際に引き込み系の捨身技はあまり用いず、圧殺や蹴り崩し、右内股などで伏せさせ、上に被ったところからスタートすることが多い。

おもな戦績

2022年 タシケント世界選手権 優勝
2021年 東京五輪 3位
2022年 ヨーロッパ選手権 優勝

最近の成績

2024年3月 グランドスラム・アンタルヤ 2位
2024年3月 グランドスラム・タシケント 3位
2024年2月 グランドスラム・パリ 2位 

Judobase:https://judobase.ijf.org/#/competitor/profile/17275
Judoinside:https://www.judoinside.com/judoka/81821/Chelsie_Giles/judo-career

更新日:2024年7月4日(パリオリンピック2024特集)
監修:eJudo編集部

タシケント世界柔道選手権2022での記事

GILES Chelsie
25歳 1997/1/25
WR:4位 組み手:右組み

得意技:右大内刈、右内股、寝技
使用技:右大外刈、右大外巻込、隅落、浮落
寝技得意技術:「横三角」

東京五輪銅メダリスト。グランドスラム・テルアビブ(2021年2月)でマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)を右内股「一本」に斬って落とすなどして昨年序盤の2大会で決勝に進出。以降は上位に定着している。

奥襟を持って相手を引き寄せる形が基本形、階級屈指のパワーファイター。かつては蹴り崩す、あるいは相手の技を弾き返しては寝技で仕留める地味なスタイルの中堅選手に過ぎなかったが、新型コロナ禍による大会休止期間を経て最大の長所であった体の力が一段アップ。右大内刈や右内股の威力が跳ね上がり、立ち技でも十分に上位層とわたり合える選手に変貌を遂げた。

得意技は右大内刈と右内股。寝勝負では「横三角」からの崩上四方固が主戦武器だが、正対して引き込む展開もしっかりこなす。

おもな戦績

2021年 東京世界選手権 3位
2019年 東京世界選手権 7位
2022年4月 欧州選手権 優勝

最近の成績

2022年7月 グランドスラム・ハンガリー 2回戦敗退
2022年4月 欧州選手権 優勝
2022年4月 グランドスラム・アンタルヤ 7位

更新日:2022年10月5日(タシケント世界柔道選手権特集)
監修:eJudo編集部

東京2020オリンピックでの記事

GILES Chelsie
24歳 1997/1/25
WR:10位 組み手:右組み
得意技:右大内刈、右内股、寝技
使用技:右大外刈、右大外巻込、隅落、浮落
寝技得意技術:「横三角」

今年に入って2大会で決勝に進出。一気に番付を上げたダークホース候補である。かつては蹴り崩す、あるいは相手の技を弾き返しては寝技で仕留める地味なスタイルの中堅選手に過ぎなかったが、新型コロナ禍による大会休止期間を経て最大の長所であった体の力が一段アップ。右大内刈や右内股の威力が跳ね上がり、立技でも十分に上位陣と渡り合える選手に変貌を遂げた。今年2月のグランドスラム・テルアビブではマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)をなんとまっこうからの右内股「一本」で撃破している。この内股、そして連動しての大内刈が得意技。寝ては「横三角」からの崩上四方固が主戦武器だが、正対して引き込む展開もしっかりこなす。フィジカルがあって上り調子という、五輪で出世するものの条件を満たした選手。要注目。

おもな戦績

2019年 東京世界選手権 7位
2021年 グランドスラム・テルアビブ 優勝
2019年 ヨーロッパ選手権 3位

最近の成績

2021年6月 ブダペスト世界選手権 3回戦敗退
2021年3月 グランドスラム・トビリシ 2位
2021年2月 グランドスラム・テルアビブ 優勝

更新日:2021年7月18日(東京オリンピック特集)
監修:eJudo編集部

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