[随時更新]二回戦リアルタイム速報戦評・平成31年全日本柔道選手権大会
二回戦
原沢久喜(推薦・百五銀行)○内股(2:58)△澤建志郎(北信越・石川県警察)
右相四つ。澤は奥襟を叩かれる瞬間の大内刈と支釣込足で粘るが原沢落ち着いて「指導2」まで積む。最後は完璧な右内股で斬り落とし「一本」。
前田宗哉(関東・自衛隊体育学校)○GS技有・大外刈(GS1:02)△中村剛教(近畿・大阪府警察)
ケンカ四つ。中村、前田の長身に怖じず近間で組み合い、投げ合いに応じて試合拮抗。延長、中村が釣り手を背中に変えた瞬間前田強引に右大外刈。「技有」。見ごたえあった一番。
飯田健太郎(東京・国士舘大3年)○GS有効・小外刈(GS1:37)△大辻康太(近畿・桐蔭横浜大教)
大辻組み手の駆け引きと担ぎ技で粘るが、飯田は両襟で手首を立てて寄せる。間合い詰まって窮した大辻の左背負投を狙いすまし、小外刈に捉えて「有効」。
太田彪雅(東京・東海大4年)○GS有効・移腰(GS0:23)△石内裕貴(九州・旭化成)
右相四つ。止める太田、ずらす石内の構図で駆け引き続く。延長、石内にクロスに叩かせた太田が背中に食いついて抱きあげ、時計回りに浴びせて「有効」。
加藤博剛(関東・千葉県警察)○GS小外掛(GS2:29)△上林山裕馬(九州・福岡県警察)
ケンカ四つ。加藤度々巴投で惜しい場面作るも投げ切れず、圧力とフェイント技を巧みに使う上林山の前に消耗。最後はフェイントの右小外刈を見事に透かし、「一本」。
斉藤立(東京・国士舘高3年)○合技[大内刈・崩袈裟固](4:01)△黒岩貴信(近畿・日本製鉄)
巨漢対決。左右の利く黒岩に対し斉藤は一貫して両襟で圧。終了間際、組み際に両襟でケンケンの左大内刈「技有」。浴びせてそのまま抑え切る。
影浦心(推薦・日本中央競馬会)○優勢[技有・隅落]△影野裕和(四国・愛媛県警察)
ケンカ四つ。影野が右内股、影浦相手の体を乗り越えて畳に飛び込み、勢いよく回して15秒「技有」。以後を危なげなく戦い切る。
垣田恭兵(九州・旭化成)○GS小外掛(GS1:16)△下和田翔平(関東・京葉ガス)
ケンカ四つ。両襟を得たい下和田の意図を垣田がずらして左背負投で攻める。抱き勝負の様相となった延長、垣田が抱きつきの左小外掛。耐えた下和田内股で投げ返そうと試みるが、垣田膝裏を折るように力を加えて浴びせ「一本」。
王子谷剛志(推薦・旭化成)○GS小内刈(GS0:23)△中野寛太(近畿・天理大1年)
ケンカ四つ。王子谷が圧を掛け、頭を下げられた中野がそのまま前進して相手を下げる展開。延長、王子谷この形から中野の前進に合わせて引き出しの右小内刈。鮮やか「一本」。
一色勇輝(東京・日本中央競馬会)○GS大外刈(GS1:04)△佐藤正大(関東・自衛隊体育学校)
右相四つ。佐藤巧みに圧をずらして背負投で攻めるが、一色粘り強く両襟の大外刈を積み続ける。延長、一色呼び込みながら片襟の右大外刈一撃。ついに佐藤を捕まえて「一本」。
ウルフアロン(関東・了徳寺学園職)○内股(1:18)△新添悠司(近畿・大阪府警察)
ケンカ四つ。ウルフ完璧な組み手からいったん大内刈に触り、次いで飛び込みの左内股。バネの利いた一撃決まって鮮やか「一本」。
上田轄麻(東京・日本製鉄)○GS隅落(GS0:27)△郡司拳佑(九州・旭化成)
ケンカ四つ。上田巧みな釣り手操作と圧力でひたすら状況を積み「指導2」リード。窮した郡司が股中に右体落を落とすが、膝に外から力を加えられて負傷。瞬間上田が捩じり落として「一本」。
小川雄勢(東京・パーク24)○GS反則[指導3](GS0:23)△古居頌悟(東海・愛知県警察)
相四つ。小川ひたひたと状況を積み、古居良く動くも「取り組まない」「首抜き」「取り組まない」とテクニカルファウルが累積。「指導3」で終戦。
尾原琢仁(九州・旭化成)○GS反則[指導3](GS6:11)△春山友紀(関東・自衛隊体育学校)
ケンカ四つ。春山が体格差を跳ね返して粘り続け、試合時間は10分を超える。消耗仕切った尾原が力を振り絞って左払腰を連発、ついに終戦。
佐藤和哉(東京・日本製鉄)○GS反則[指導3](GS1:47)△七戸龍(九州・九州電力)
右相四つ。本戦で腕挫十字固に捉えられるピンチを切り抜けた佐藤が、ともに「指導2」で迎えた延長戦で意地の加速。膝を挙げるフェイントからの右出足払で伏せさせ、決着の「指導3」。
熊代佑輔(東京・ALSOK)○GS技有・大外刈(GS4:47)△辻本拓記(近畿・兵庫県警察)
ケンカ四つ。序盤は右背負投を連発した辻本が優位も、熊代粘り強く展開を取り返す。延長、右の「一本大外」で刈り込んで「技有」。
撮影:辺見真也
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